第15回記念 24時間リレーマラソン神戸大会 2015 シングルの部

第15回記念 24時間リレーマラソン神戸大会 2015

シングル(個人)の部

〜真夏のひゃっほい！感動の出会いスペシャル！〜

【概要】

《日時》

8/2(土)12:00スタート

8/3(日)12:00フィニッシュ

《コース》

神戸総合運動公園内の特設コース1.7km

《結果》

137.7km(81周)

男子総合18位/90人?

《駐車地点》

神戸総合運動公園駐車場（1泊すると1000円/回)

《温泉》
・神戸総合運動公園内のシャワー利用可
・天然ラジウム温泉大山寺なでしこの湯 (会場より車で10分ほど)

【前書き】

神戸総合運動公園内の1.7kmのコースを誰にもタスキを渡すことなく、24時間1人でただグルグル回るって何周走ったか競い合うという意味不明な大会にエントリー。

なぜこの24時間マラソンにエントリーしたのだろう。うーん。覚えてない。おそらく長崎橘湾岸スーパーマラニックで173kmを辛うじて完走したのがきっかけ。長崎でのショックは大きかった。ずっと最後尾を走り、自分よりも年上の人たちと全く競い合うことさえできなかった。もちろん今の自分にとって完走できただけでも十分だと思うが、眠気や疲労感に終始苛まれ、まともなレースができなかったのは確か。今考えると、この24時間マラソンで屈辱を晴らしたかったのかもしれない。

とは言いつつも、万全の状態で当日を迎えることはできなかった。6月の残酷マラソンで膝を痛めてから酷使してきた膝は悲鳴をあげ続けていて、先週の大山環状道路一周ラン(UMMD)でついに全く走れないほどに痛めてしまった。一週間走らず湿布攻撃により何とか走れるほどには回復(？)したが、いつ痛みが発生してもおかしく無い状況。しかしながらこれも言い訳に過ぎない。万全の状況に持って行けなかったことは大きな反省点だ。

また、1人で孤独に走る予定だったが、パルさんとミッフィーさんが24時間付きっきりでサポートすることを表明してくれた。こんなこと一生の間に一度あるか無いかの事である。この場を借りて改めて感謝したい。

さて、長崎の屈辱を晴らすためにも「長崎の173kmを超える」「少なくとも100マイル(約160km)は超えたい」という無謀な目標を掲げて挑んだ24時間走。果たして結果は…

【当日の様子】

パルさんは今回のためにわざわざコーナンでサンシェードや折りたたみテーブルを購入！しかも早朝から場所取りをしに行ってくれるという。そう、パルさんは以前にもこの大会にシングルの部で出た経験があるのだ。(8時間近く寝たということはここだけの秘密w)

場所取り完了！

そして、ミッフィーさんはというと事前に食事のメニューを数種類考案し、それに備えて買い出しもしてくれているという徹底っぷり。「お残しは許しまへんでー」という声が聞こえてきそうだが、さすがに今回ばかりは許してくれるかな？

朝8:45

ミッフィーさんとオレは会場である神戸総合運動公園へ車で向かう。

大渋滞に巻き込まれる

本来なら1時間ほどで着くところが大渋滞に巻き込まれて2時間近くかかってしまった(汗)

11:00頃

駐車場は意外にもスムーズに駐車できた。場所によっては深夜の時間帯が閉まってしまう駐車場もあるので注意が必要だ。

名物サポーターみふぃ

すぐさま早朝から準備して待っているパル山パル彦のところへ向かう！が、荷物が多いのと灼熱地獄ですでに汗だくつゆだく状態。シングルの部は補助競技場内に専用テント設置場所があるので、パルさんがそこの日陰を陣取ってくれました！！

マジシャン Mr.パリック

すぐさま受付(10:00からスタート前までしているようですね)をして、ゼッケンをはったり準備をします。すると早速みふぃ料理長が「これ食べる〜？」とナイスアシスト！！

どえりゃあうみゃあ

ミフィ料理長の手作りではなく、友達のお母さんがちらし寿司を作ってくれたそうです。見知らぬオレのために作ってくれたのかは不明でしたが、あまりの旨さのいきなり泣きそうになりました。

いつの間にやら12時が近づいてきたので、すぐ近くのスタート地点へ向かいます。

出発の儀(ひゃっほい)

すると、「りょーくーーん♥︎♥︎」と後ろから黄色い、いやピンク色の声が！！

パル山紀信撮影

なんと長崎橘湾岸スーパーマラニックの時に出会った美女2人組に遭遇！！写真左のスーパー美女ランナー(中身はオッサン)ことマメねーさんはめちゃくちゃ速いランナーです！ほんで真ん中の女性はペコちゃん！彼女は長崎では最後尾を一緒に走ってましたが、途中寝てる間にぶっちぎられ、その後追いつく事はありませんでした。お二方ともめちゃめちゃ凄い超ウルトラランナーです。

12:00(00:00経過)

スタート！！

うぇーーーい

新ポーズ

前足でドリンクを渡す

15:00(03:00経過)
約26kmほど走ったところでいきなり熱中症っぽい

そ、そうめんが食べれない・・・(重傷)

とりあえず30分寝て回復(笑)日が暮れるまでは頑張りすぎないようにしていたが、膝の痛みが徐々に出てきてどんどんペースダウン。

19:00(07:00経過)
約50km弱しか走れず。しかし、ここでミフィズキッチンからご馳走が！！

カレーうどん！

うまぁぁああ（路上生活者のようだ)

パルさんが買いに行ってくれたノンアルコールビールとの相性がサイコー！！今回はしっかり食べれました♪お弁当も支給されたのですがさすがにご飯や揚げ物は食べる気にならず。パルさんがパクパク完食してましたね(笑)食べた後は、またもや30分くらい寝ました(笑)

20:30頃(08:30経過)

ひゃっほい太郎、復活の儀

とは言いつつも膝の痛みは全くとれていなく、膝をかばいながら走ってると・・・

？？？「りょーーさーーーん！！」

おれ「んぁ？！え！？誰じゃい！！」

あああ！！！シュピ殿〜〜〜〜〜〜！！

ジョグノでつながっていたシュピ殿と初対面です。まさか本当に応援にきてくれるとは・・・！！早速にーやん・ねーやんを紹介しました。

4人でひゃっほい！

ミフィ特製スープスパを一緒に頂く

きったない足をマッサージまでして頂いた

日付が変わり

2:00(14:00経過)

シュピ殿はこの時間まで応援をして頂き、おかげで74kmまで距離を伸ばす事ができた。ほんとにありがとうございました！！この恩はあえて返しません(笑)

シュピ殿と別れてからは100kmを目指して頑張る。走ったり歩いたりを繰り返しひたすらぐるぐる回る。途中眠気でどうしようもなくなりトラック脇の芝生で5分だけ寝る。これがサイコーに気持ち良過ぎて、たった5分とはいえ永遠ともとれるような深い睡眠をすることができた。

ミッフィーさんが時々少しだけ並走してくれます。その間パルさんはテントで寝ていた様です(笑)でもなぜか逆にそれがもの凄く安心することができました。パルさんは不思議なパワーを持ってますねww

そして

朝6:00(18:00経過)

ついに100kmを超えて103km。100kmを超えたらコーラを飲みたいと伝えていたパルさんが冷えっ冷えのコーラを渡してくれました！！

うまぁぁああああ！！！

これがうまいのなんの！！朝ご飯までは歩いたりしながら距離を稼ぎました。

8:00(20時間経過)

残すところ4時間です。走行距離は110km前後だったと思います。ここで最後のパワー注入でリクエスト通りミフィ料理長特製の冷えッ冷えそーめんを頂きました！！

つるつるしこしこ

うますぎるぅぅぅううう！！！ずるずるぅ

昨日と違ってパルさんの分まで奪って完食！！これが最後の灼熱地獄との闘いのエネルギーになったことは言うまでもありません。

ツルツルしこしこ素麺で元気になったもの、膝の痛みと疲労と眠気で全く走れない(涙)とにかくフラフラしながらも歩き続けます。

とにかく歩く

スタッフの方が途中で声をかけてくれるのですが、「その調子。無理したらあかんよ。」と声をかけてくれます。この声かけは単調な周回コースを頑張れる一つの原動力になりました。

とは言え歩きなのでほとんど距離は進まない。さすがに周りのシングルのランナーもほとんどの方が歩いています。リレーの方でも歩いてる方が何人かおられました。

周回コースを歩きながら自問自答が始まりました。

「このままで終わっていいのか」

「でも膝が痛いから無理はできん」

「これじゃあ長崎の時より甘えてるやん。あれから何も変わってへん。」

「でもこの暑さは仕方ない。歩くだけでも十分では。。」

「みんな歩いてるから今頑張れば少しでも順位を上げれる！」

「でも残り2時間。頑張ってもそれほど距離を伸ばせられんかも。」

そんな時、一つの言葉が頭を駆け巡りました。

レース中盤でスーパー美女ランナー(中身はおっさん)のマメねーさんと一緒に走ってる時に言われた言葉です。

「私よりりょー君の方が絶対走力は上だと思う。でも私は100%いや120%引き出そうとすることができる。だけど、りょー君は半分も力を発揮してないんじゃないかな。」

強烈な言葉でした。ウルトラを走れば走るほど、どこかで甘える心が大きくなっていたのかもしれません。フルでは甘える余裕はありません。ウルトラなら楽しむことに重点を置きすぎ、ついつい単に楽をしている自分がいます。それが分かっていただけに、この言葉は今の自分に的を得ていた言葉だったのだと思います。

「最後くらい自分の力を発揮しなければ、サポートしてもらった甲斐がない。そして何より自分に納得ができない」

10:00(22:00経過)

残り2時間。累積距離は120kmほどだったと思います。

ここからはとにかく走り続けました。

起爆剤としてパルさんにカフェオレを注文！

「膝の痛みなんて走れないほどじゃない。」

「眠気だって吹き飛ばすことぐらいできる。」

「ほら、普通に走れてるやん。」

パルさんやミッフィーさんもオレが火をつきだしたことに気づいて、全力の応援、サポートをしてくれました。冷えたDAKARAをコンビニで買ってきていただいて、周回ごとに手渡ししてくれます。いつでも2人はその場にいて応援し続けてくれました。

リレーの人の背中を追いかけるようにしてペースを維持しました。熱中症対策としては、一周ごとにプールの水を頭から全身にかけ続けました。1周するごとに服が完全に乾いてしまうほどの暑さ(驚)

下を向いて自分の世界に集中します。コースの先を見てしまうとつい甘える心がでてきてしまっていたので、この走り方は効果的でした。

そして…

12:00(24:00経過)

ラストの周回はランナーやスタッフの方とお互いを讃えあって、まさに全員でウイニングラン！声をかけ続けて頂いたスタッフの方と熱い抱擁までしちゃいました(笑)

そしてゴールへ近づくとあの2人が待っていてくれました。パルさんとミッフィーさんです。24時間つきっきりでサポートしてくれました。

終わった・・・

137.7km

男子総合18位

誰がなんと言おうと、パルさん、ミッフィーさん、オレの3人でのゴールです！

３人でゴール

ゴール後は、シャワーを浴びてしばらくテントでゆっくりしました。

冷チャーハンうまかった

膝が痛くてろくに歩けない状態でしたが、テントを撤収して駐車場に行き、『なでしこの湯』へ。そして大阪に帰り、図々しくもトリオでミヒハウスへ行き鍋を食べました♪最後の方は眠気でふらふらでしたが何とか帰宅(笑)

最後に
今大会ではおもしろくて偉大なランナー達にお会いできる機会に恵まれたのでご紹介♪

・カントラ代表のFさん。黙々と走り続ける姿がかっこよかった。足の裏がぼろぼろになりながらもあきらめずに走りきる姿には感動。あまり話せなかったので、いつか一緒に飲みに連れてって欲しい！！

・長崎で出会った九州爆走女のペコちゃん。小柄な可愛らしい容姿からは想像もできない超が3つ以上つきそうなくらいのウルトラランナー。九州から直行直帰で大会に参加するというネジの外れっぷり。一緒に走って頂きありがとうございました！！また会いたい！！

・同じく長崎で出会ったスーパー美女ランナー(中身はおっさん)のマメねーさん。160km近く走って女性2位だとか。強烈な言葉を頂いたのはこの方です。毒ガスオナラ攻撃や深夜の下ネタエロエロ妄想トークで元気を頂けました(笑)

・おんたけウルトラで出会った女神のキョロちゃん。川の道フットレースを目指すだけあって恐ろしいほどのパワー。150km近く走って確か女性5位？！ちきしょー。完敗じゃ。。氷ノ山や村岡も出るって言ってたので次は絶対倒す！？

・そしてブログにも登場した、ジョグノつながりで応援に来てくれたシュピ殿。今回が初対面(笑)気さくな方で「ひゃっほい」「でやぁぁああ」を何度もして応援してくれました！！なんと深夜2:00までいてくださる男前っぷり。こういう男になりたい。差し入れまで頂いちゃいました。

・スパイダーマン。彼は何者なのか。失礼ながらも体型からは想像もできない走りっぷり。

真似するが糸は出ずww

・24時間つきっきりのサポートをしてくれたミフィズキッチンのミッフィー料理長！メニューの数種類の考案から食材の買い出し、調理器具の準備、ときどき給食のおば・・・おねえさんに変身、深夜の応援、そして可愛らしい寝顔の披露という見事なサポートっぷりをして頂けました！ほぼ不眠不休でジャック・バウアー並みの活躍でした。感謝しても「そんなもんいらん」と言われそうなのであえて何も言わない事にします(笑)

・同じく24時間つきっきりのサポートをしてくれたBBQおじさん。早朝の場所取りからドリンクの買い出し、深夜のテント警備(寝てたw)、並走して怒られる、そしてミヒさんの手料理をランナー以上に食べまくるという見事なサポートっぷりを披露してくれました！うん、この方は何もしなくてもいい。ただそこにいるという存在だけで力を与えてくれる。不思議なパワーの持ち主です。ありがとうとか陳腐な言葉は言いません(笑)