2023-24 STMダブル760K ②結果まとめ

第1回 OSJ木曽グレートトラバース100kmウルトラマラソン 2015

第1回 OSJ木曽グレートトラバース100kmウルトラマラソン 2015


【概要】

《日程》
8/29(Sat) 13:00-17:00 受付 17:30-18:30 前夜祭
8/30(Sun) 5:00スタート(制限時間15時間)

《コース》
100km(実際は98km?)
累積上昇高度 2826m
累積下降高度 2849m
(※Epson SF -710にて計測)


中山道、開田高原、木曽駒高原、御嶽の里など木曽町の観光スポットをくまなく巡る全舗装路の100km。(※一部未舗装路あり)

コース図

標高差グラフ

《result》
9時間46分25秒(avg.5’51/km)
男子総合 15位/386人中
30代男子 6位

《制限時間》
第一関門(53km地点):13:00(8時間)
第二関門(69km地点):16:00(11時間)
第三関門(85km地点):18:00(13時間)
フィニッシュ(100km地点):20:00(15時間)

《会場》
木曽町立福島小学校(受付は隣接する木曽福島会館)

《駐車場》
当日は雨天により予定していた小学校・中学校の校庭が使用不可となったため、実質第3駐車場(町役場駐車場)のみが使用可
※シャトルバスが前日、当日ともに随時運行

大会HPより

《宿泊》
テント泊
第3駐車場(町役場駐車場)にて車の横にテントを設営

《温泉》
せせらぎの四季 ※受付時にもらえるチケットで700円→600円
二本木の湯 ※HPの割引クーポンで620円→550円

【前日 8/29(土)】

朝8時過ぎ大阪を出発
久しぶりに一人での遠征はなんだかドキドキワクワク

名阪国道・東名・中央道を乗り継ぐ

中津川ICからR19

13時半頃

すんきかつカレー

14時過ぎ
受付に向かうため受付(福島小学校に隣接する木曽福島会館へ)


手作り感が溢れていますね

大会Tシャツがいい感じ♪

なんと駐車を予定していた福島小学校が悪天候のため使用不可になったらしく、駐車場は町役場の駐車場(第3駐車場)を利用するように言われました。前日、当日ともにシャトルバスを随時運行するようなのでひとまず安心です。

受付終了後、町役場の駐車場へ行ってみました。車で5分以内で移動できる距離です。徒歩でも可能ですね。道路に案内の看板があるので分かりやすい!


奥にも大きな臨時駐車場があります

前夜祭(レセプションパーティー)は17時半からなのでヒマです。することもないので、事前に調べておいた温泉へ行く事にしました。受付の中にせせらぎの四季の割引チケットが入っていましたが、個人的に味のある古くさい温泉が好きなので、予定通り二本木の湯へ向かいます。

15時頃二本木の湯へ到着


ここは今回のウルトラのコースにもなっているらしく、下見もかねて行く事ができるのがお得!!しかも温泉が源泉でいい感じ。地元の人ばかりの印象です。休憩所も畳の広い場所があるので最高です!!ちなみに途中せせらぎの湯の前を通るのですが車でいっぱいでした。

温泉でゆっくりした後は駐車場へ戻り、前夜祭へ向かうためシャトルバスに乗り込みます。


これを忘れてはいけませんよ!

17:30頃前夜祭(レセプションパーティー)開始


弁当(白飯なし)とお酒をゲット!

ここでおんたけ100Kで知り合ったジョグノ仲間のヒマ兄さんに出会いました!!今回は白ハイソックスではなく普通のランスタイルで挑むそうです(笑)そういえば「おっこれはいい酒だぁ」とか言いながら日本酒がぶがぶ飲んでましたねww

OSJによるコース説明があるのですが、なんと今回のコース、累積標高が3600mほどになると説明があると、おぉ〜〜〜と会場にいたランナーから歓喜とも悲鳴ともとれるどよめきが起こりました(笑)OSJによると累積標高日本一と言われる野辺山ウルトラが2100mほどで、今回それを大きく超えるコース設定にしたとのこと。レース後、GPS時計による計測で確認したところ2800m超。計測の仕方が違うのか、はたまたビビらせたかったのか。いずれにせよロードでの3000m近い累積標高は例を見ないほどの過酷さだと思います。※ネット等で調べてみると累積標高については様々な情報がありますね。恐らく村岡ダブルフルが累積標高では一番ではないかな。今年走るので計測してみます。

見知らぬ人とも和気あいあいとした雰囲気中、レセプションパーティは終了。宿をとっているヒマ兄さんとは別れてシャトルバスで駐車場へ。

とりあえず車を脇へ移動させて車の横にテントを設営


カップ焼そば+エビピラフ+ビール

おやすみなさい

20:30頃就寝

【レース当日 8/30(日)】

《スタートまで》
朝3:00に起床。
夜中からずっと雨が降り続き、テントのフライシートに当たる雨音で何度も目覚めましたが、寒くはなくテント泊にしては比較的ゆっくり眠れました。

朝食は赤飯とみそ汁

この尾西食品の赤飯ですが山用に買っていたのを今回食べてみました。カロリーはこれで355kcalも摂れます。またもち米を使用しているので腹持ちもよく、付属のごま塩が塩分補給にもなります。今後は大事なレース前のマストアイテムになりそうです♪調べてみると二食分タイプ(200g)というのもあるそうです。

前日の晩から炭水化物尽くしですね。カップ焼きそばにえびピラフに赤飯。おかげでレース中、腹が減りすぎるようなことはありませんでした。やっぱりウルトラには炭水化物ですね。おんたけ100Kの時は食も失敗の原因の一つでした。

朝食後は雨の中ビッショビショのテントをビッショビショになりながら車のトランクに文字通り放り込み、3:40頃から随時運行しているシャトルバスに乗ってスタート会場へ。

4:10頃
木曽福島会館で準備。トイレは2箇所ありましたが、大については事前に用を足しておくほうがいいでしょう。フィニッシュ地点へ預ける荷物を預け終わると、

◯◯さーん!

とオレを呼ぶ女性の声が!

私のこと覚えてますか?
「…あー!!村岡の!!福知山では応援ありがとー!!」

昨年の村岡ダブルフルの応援の時に出会った美人ランナーです。当ブログの熱狂的ファンの方なら覚えているでしょう(笑)福知山Mのゴール手前で沿道から声援を送ってくれたあの女性です(ブログはコチラ)まさかこんなマニアックな大会にエントリーしてるとはつゆ知らず。ビックリしました。なんと残酷マラソンの時も実は会っていたそうです。「えーなんで声をかけてくれんかったん?!」と聞くと仲間とワイワイしてたので声をかけられなかったそうな…

坂好練習会のせいじゃぁぁああああ(怒)

こんなことが起こるならもう脱退ですわ(笑)今回、名前も聞いたのでちゃんと覚えておきます。おそらく今年の丹後も出るはずなのでその時に会えたら嬉しいですね♪ちなみにこの方、レース後速報を見ると13時間台でフィニッシュしとるではあーりませんか!ただものではなかった・・・。

その後ヒマ兄さんとも再会しましたが、可愛らしい美人ランナーと出会った後ではテンションの上がり方に落差があり過ぎ軽くあしらってしまいました(笑)ってのはウソです(笑)

4:40頃
スタート地点へ移動

ヒマ兄さんと一緒に

雨がパラパラ降っていますが、寒さはそれほど感じません。
そして雨音だけが聞こえる静けさの中カウントダウン始まる…
3・2・1・・・・・・



《スタート~25km地点(avg.5’32/km)》
5:00(00:00経過)
「スタート〜!!」雨が降る中総勢約450人が未知のコースへ飛び出す。まだ薄暗い中、町並みを走り抜けていきます。地元の方々が早朝にも関わらず玄関前で「頑張れー」と声援を送ってくれていました。これは意外でした。第1回大会のマニアックな大会なので声援は声援は期待していなかったのでこれは嬉しかった!!

しばらく走ってると、後ろから「◯◯さん、ファイトォー!」という声が。先ほどの美人ランナーです!不意をつかれたので「最後までがんばろー」とかいうしょうもない返ししかできませんでした。これは反省です。

最初のエイドのある12km地点まではゆったり登りが続く走りやすいコースです。夜明けとともにだんだん明るくなってくるのですが、この時間がウルトラの醍醐味ですね。晴れていればまた違った景色を味わえたと思いますが、霧がかった景色はいいですね。雪舟が書いた墨絵のような景色でした。

体感的には寒さは感じていないのですが、身体は冷えていたのでしょう。尿意が頻繁にやってきます。エイドごとにトイレがあるのも安心ですね。またエイド以外でもトイレがあるところにはトイレの案内標識が出ています。本レース中計4回トイレに行きました。

12km地点のエイドでは水分は摂らず、トイレに駆け込みました。すると次々とランナーがトイレに(笑)みんな同じですね。さて、ここから最初にして最大の難所ポイントが始まります。標高差800m近くを一気に登る。この道は御嶽山への登山道につながるようで、高度を上げると道の両側にはたくさんの石碑が現れ始めます。白崩林道という道のようですね。

標高差は確かに本コース中最大でしたが、まだ12kmちょっとしか走っていないのでほとんど身体にはこたえません。坂の傾斜も想像よりも緩く感じたのが印象に残っています。気持ちよく走って25km地点のエイドへ。ちなみにこの標高差よりも全然ゆるい坂が後半にありましたが、想像を絶する苦しみが待っていました…その話はまたあとで。



《25km地点~53km地点(avg.5.43/km》
7:18(02:18経過)
頂上らしきところにくると、そこから7kmを一気に下ります。ここは調子に乗りすぎないようペースは控えめに走りました。下りになると極端にペースを遅くするランナーがいましたが、これは作戦だったのでしょう。そのランナーには下ってからの登りで抜かれてしまいました。今考えると、この頃は周りにたくさんランナーがいましたね。抜きつ抜かれつを繰り返していました。

木曽温泉の町に降りるとたくさんの人が沿道で応援してくれていました。豪雨の中でもおじいちゃん、おばあちゃんが外に出て応援してくれています。ちっちゃな子供もお母さんと一緒に旗を振ってくれています。スタッフの方か地元の方かわかりませんが、車からも手を振って応援してくれています。少しずつ疲労が溜まってくる時ですが、おかげで疲れを全く感じず楽しみながら走ることができました!

42km地点を3時間57分くらいで通過。ここには大エイドがあります。「トウモロコシがあるよー!」エイドの方に薦められてひとかじり。「うまぁぁーーーい!」おそらく地元のトウモロコシでしょう。いや絶対に地元のトウモロコシです!(笑)テレビ局のようなテレビカメラがあったのでトウモロコシのうまさをアピールしておきました(笑)

アップダウンを繰り返しながら53km地点の第一関門のエイドを目指します。相変わらず雨は一向に降り続いています。時には目も開けられないほどの豪雨になったり、小雨になったりとレース中一度も雨が止むことはありませんでした。これはもし途中でくたばって走れなくなったら低体温症の危険もありますね。今回残念ながらリタイアされた方には寒さでやられた方もいたのではないでしょうか。。ヒマ兄さんは見事サブ13でフィニッシュ(凄い!)しましたが、重ね着していて助かったとレース後語っていました。自分は動き続けることができたおかげで、寒さを感じることはありませんでした。



《53km地点~69km地点(avg.5’40/km》
9:58(04:58経過)
第一関門のある開田郷土館に到着!


開田郷土館(観光HPより)

ここにはたくさんの地元の方が集まって応援してくれました。エイドに近づくとくるとワァァ〜と大歓声です。この時には前後にランナーがほとんどいなくなっていたので、この一瞬は自分一人のためだけの声援といっても過言ではないでしょう。こんな経験は初めてでした!ここには蕎麦があります。おそらく信州蕎麦でしょう。いや、絶対信州蕎麦です(笑)喉ごしのいい麺とつゆの塩気が疲れた身体に染みわたります。当ブログの読者ならご存知、いっちーさんの「うまぁぁーーー」が思わず口から飛び出しましたww今覚えばこの時は元気でしたね〜(汗)

ここからは二つ目の難関である地蔵峠へ。標高差は150mほどとそれほど大したことはありませんが、50km以上アップダウンを走ってきた足には相当きつく感じました。歩くランナーもいたので歩いてしまいたい欲求に駆られます。ここで歩いたら多分終わってしまう!普段練習している鍋谷峠や岩湧山への林道に比べれば楽勝と言い聞かせながら走りきりました。

そして頂上からは標高差約500mを一気に激下ります。ここは前日に行った二本木の湯の前を通過します。通過すると温泉のおばちゃんが大きな声で「おーい!頑張れよー!」と手を振りながら応援してくれました。レース終了後、ここの温泉にまた行っておばちゃんにお礼を言っておきました!

大エイドが65km地点にあります。ここまで快調走り続けてきましたが、そう簡単にいかないのがウルトラ。エイドにあったおにぎりにどうしても手が出ない。ここで食べておかないとエネルギー不足になるの明らか。でも食べれなかった。やっぱウルトラは食べれないとダメ。特にジェルも何も持ってない場合は特に。このしっぺ返しが後にやってきます。

車が行き交う大きな通りの歩道を走って69km地点の第2関門へ。この時歩道の反対側で小さな子どもとそのお母さんが旗を振ってガンバレーと声援を送ってくれたのを今でも覚えています。


《69km地点~85km地点(avg.6’48/km)》
11:29(06:29経過)
ここから10kmは比較的平坦なコースが続きます。なので一番走れないとダメな区間ですね。ですが、ここで大きく失速してしまいます。歴史的風情のある町並みや川縁の未舗装路が続くので本来なら楽しく気持ちよく走れるはずなんですが・・・。なぜだろう。腹が減った感覚もないのでハンガーノックというわけではないでしょう。足が重くて上がらないというか、完全に馬力がありません。

後ろを振り向きますがまだ誰も後ろには人がいません。少しホッしますが、ウルトラの大会では終始一定ペースを維持して走られる方がいますので安心はしていられません。この区間は大エイドで折り返す区間になっているのですが、その大エイドが遠い・・・。走っても走ってもたどり着かない。しかし同じく失速しているランナーがいるのか、前方に少しずつランナーが見えてきました。

義仲館(観光HPより)

78km地点の大エイドへなんとか到着。先ほど前方に見えたランナーが椅子に座ってぐったりされていました。まだ自分は頑張れるはず!と言い聞かせます。そして同時にこの方にも頑張って欲しいと心底思えました。何か食べなくては・・・。ここにはおやきがありました!!しかも具材の異なるおやきが3種類もあります。何の具材があったのか忘れましたが自分は高菜を選択。後ろが気になったので、休憩もそこそこにコレを手に取って食べながら走る。うまい・・・。

沿道での声援をもらいながら折り返しを走り、83km付近で左折して最後の難所キビオ峠へ通ずる道に入って行きます。想像以上に失速していたのでしょう。ここでついに後続のランナーに抜かれます!しかも次々と・・・。計3名のランナーに抜かれました。後でラップを確認してみると、83kmまでは遅くてもキロ6台をキープしていたのですが、この辺りからキロ8分まで急激に落ち込んでいます。確かに徐々に勾配がきつくなっていましたが、明らかな失速です。登りになると馬力が全くでません。抜かれると精神的にも弱くなってしまいました。

もうやめたい。

なんでウルトラなんかを走ってるんだ。

もうレースなんか出ずにファンランでいいじゃないか。

ついさっきまではあんなに楽しんで走っていたのがウソのような感情が芽生え始めます。人間というのは恐ろしいですね。というか、自分の精神的弱さ・未熟さというものをイヤというほど痛感させられました。そんな時85kmのエイドが目の前に迫って来てスタッフの方が手を大きく手を振って迎え入れてくれます。拍手の大歓声。。

恥ずかしい

申し訳ない

こんなに応援してくれてるのに何て事を考えてたんだ

疲れきって覇気の無いランナーに対してもこんなに暖かく迎え入れてくれる。言葉では言い表せられないものを感じました。エイドにあったスイカに塩をかけて食べながらしばし話す。

「もうダメです。全然走れないっす。。」
まだ元気な顔してるで!いけるよ!!

その言葉を支えにすぐさまエイドを出発して峠道へと向かって行きました。



《85km地点~フィニッシュ(avg.5’54/km)》
13:17(08:17経過)
エイドの方に力強い言葉をもらって挑んだキビオ峠でしたが、ついに尽き果ててしまいました。キビオ峠は約5kmで標高差約300mほどを登ります。普段なら確実に走れる峠です。しかし85km走ってきた今の自分にはにしか見えなかった。どんどん失速していきます。すると後ろから足音が。もう抜かれても気にしないつもりでしたが、やはり悔しい。

あともうちょっとですね。頂上までどれくらい続くんでしょうか。お互い頑張りましょう!

せっかくランナーが話しかけてくれたのに、「90km地点まであるのではないでしょうか〜。」と陸な返事しかできなかった自分が情けない。ほんとはここで踏ん張ってこの方に着いて行ける力が無いとダメですね。自分は真逆の行動をとります。

歩く・・・

ついに坂に負けて、いや自分に負けて歩き始めてしまいました。自分の未熟さを痛感させられた5kmでした。

「おーい!」

遠くの方で応援してくれる方の声が聞こえてきます。スタッフの方でしょうか、それとも地元の方でしょうか。雨の降る中、誰もいないところで一人でポツンと応援してくれる方がいました。徐々に声が大きく聞こえてきます。

頑張れー!あとちょっと登ったら下りだから〜!

声を頼りに足を動かす。一人だったら確実に歩き通してしまったであろう所を応援の方のおかげで走りを入れたりすることができました。そしてついに頂上の90km地点の大エイドへ。ここのエイドの方も遠くから大きな声で声援を送ってくれていました!!

ここまできたらあとは下るだけですよーー!!

大きな拍手とともに迎え入れてくれました。ここにはクリーム入りの牛乳パンがあって、コレがめちゃめちゃうまかった!もうね。なんていうか、ホッペタが落ちるとはこの事を言うんでしょう。フランス料理も懐石料理も何よりも勝ります。90km走っての牛乳パン!そうしているとエイドに入ってくるランナーが。と、同時にエイドの方に礼を言って出発しました。

さてここから10kmはフィニッシュまでひたすら下りです。標高差にすると400m以上の激下り。時計を見ると9時間6分ほどを経過。キビオ峠での登りで歩いてしまったのでサブテンは完全に諦めていましたが残り54分。距離が正しければキロ5分で走りきれば間に合うはず!!勢いよく飛び出したものの急勾配をいきなりガンガン下ったのでひざ・足裏に痛みが走る。爪も明らかにダメージを負ってる・・・。やはりダメか・・・

下りは足動くやないかい

爪?そんなもんあとで治したらええやないかい

ここで頑張らんかったら今までの90kmは何やったんや

とにかく今出せる全力のスピードで駆け下りました。町へ降りると至る所で声援がもらえました。「きたよきたよ!!」と手招きして地元の方が集まってくるのが見えます。感動。もうこれを感動と言わず何を感動というのか。本や映画で感動するのもいいですが、ここまで生身の身体に染み渡る感動というものがあるのでしょうか。涙ではなく「ありがとう」という言葉が自然と出てきました。

95km地点を通過したのは確か9時間31分くらいだったはず。ここで余程のペースダウンが無い限りサブテンを確信。でも最後まで力を抜かず全力を出す事に専念。フィニッシュが近づくにつれどんどん沿道での応援が大きくなってきます。応援のおじいちゃんがあと2kmやでーー!!と叫んでます。あれ?あと4kmはあるはずなんだけどなぁ。どんどん声援が大きくなり「あともうすぐやーー!!」「よう頑張ったなぁ」「すごいすごい」という声が聞こえてきました。美しい宿場町を通り過ぎると・・・

フィニッシュ!!
9時間46分25秒(avg.5’51/km)
男子総合 15位/386人中
30代男子 6位

ひゃっほいの儀

最後の95km地点の表示からは2kmほど少なかったように思います。トータルとして100kmだったのか98kmだったのかは分かりませんが、いずれにせよこれほどの鬼コースを作ったOSJには頭が下がる思いです。

1位の方が表彰式待ちで居たので聞くと8時間17分とのこと。凄すぎる・・・。図々しくも握手させて頂きました。

おやきと豚汁を頂きました

フィニッシュ後については省略(笑)

【あとがき】

忘れる前に書こうと書き始めたブログ。気づけば寝る間も惜しんで夢中で書いていました。文字だらけで読みにくい箇所もあるかと思いますが、ここまで読んで下さった方はどれだけいるのか分かりませんが、少しでも役に立ったり共感して頂けたら書いた甲斐があります。

なんだかんだで、ガチで走ったのは自身2回目となる100kmウルトラマラソン。前回ガチで走ったのは初めてウルトラに挑んだ昨年の丹後。何も分からずただただ突っ込み後半ぶっつぶれてぎりぎりサブテンを達成。今回はコースや条件は全く異なるものの、目標はサブテンに設定。前述の通り目標のサブテンを達成することができたが、80km付近からの極度のペースダウンと最後の峠で歩いてしまったのが心残り。精神力の弱さと足の未熟さが浮き彫りになった。ロングの練習も必要だが、練習時にできるだけ止まらない練習をする必要がある。

今回予想以上に嬉しかったのは地元の方の応援。悪天候にも関わらず至る所で老若男女の方々が応援してくれた。玄関で応援する方、エイドの近くに集まって応援してくれる方、農作業しながら応援してくれる方、車で応援してくれる方、家の窓から顔を出して応援してくれる方などなど。今でもその光景が思い出せる。今までの大会でもたくさんの応援で感動したが、今回はなぜか格別。なぜだろう。考えてみたら、参加者が少ないせいか、前後に人がおらず自分が走って来たら自分のためだけに応援してくれる。遠くから自分を見つけて「きたよきたよ」と皆を手招きして家族や友人の方が集まってくれる。運良く中上位の方で走ることができたのもそれに起因しているのかもしれない。かなりの高齢の方が自分が走ってくるとわざわざ腰を曲げながらも立ち上がって応援してくれた姿が印象的でした。

また、エイドやスタッフの方、誘導の方が本気で熱心に応援してくれた。エイドでは積極的に話しかけてくれ、ランナーが来ると遠くから手を振って応援してくれる。

ここまで地元の方と一丸となって作り上げたOSJや木曽町の方々に深く感謝致します。おかげで素晴らしい100kmの旅ができました!ありがとう!!



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