2023-24 STMダブル760K ②結果まとめ

長崎橘湾岸スーパーマラニック217K〈E部門〉2018 〜レースレポート④〜

長崎橘湾岸スーパーマラニック217K〈E部門〉2018 〜レースレポート④〜


結果速報
レースレポート②
レースレポート③
からの続きです

さい

【レースレポート④】


▶︎▶︎茂木ぶらCP159.2km 15時間25分 → FINISH216.9km 21時間56分
《茂木ぶらCP〜日見公園エイド〜飯盛峠CP〜唐比温泉エイド〜千々石CP〜小浜温泉》


5:25(15:25経過)
avg.5'47/km
159.2km地点
茂木ぶらCPエイドを通過

フルでボラをされている高松さん、北さん(たぶんw)、こっちゃん(なんとDNFした後ボラをしてくれたらしい!)など他にも大勢の方に迎えてもらった。夜が明けたことに加え、こうして温かく迎え入れてもらえることで、すでに160kmも走ってきたとは思えないほど元気になるから不思議なものだ。

ここは中間着替えポイントになっており、デポしていた荷物を受け取ったり、休憩所で休んだり、シャワーを浴びることも可能だ(利用したことないけどw)。デポしていたのはジェル数個とアミノバイタル数本。

うんまっ!!(≧∇≦)

中華粥を2杯頂く。全エイドの中でこれが一番のお気に入り。どんなけ胃が疲れていてもこれだけはスルスル入る。温かいお茶を補給すると、先に出発したもっちーを追いかけるように出発した。

気持ちがリセットされたのか足が軽い。まだいける!目標より1時間以上遅れているが不思議なことに気持ちは切れなかった。超ウルトラを走っていつも思うが、なぜ人間の身体はこれほどメンタルに左右されるのだろうか。こればっかりは理屈では説明できない。


朝日がのぼるにつれ気温がぐんぐんあがっているのが分かる。何人もの先行するランナー(その多くはL部門7:00、10:00スタートの方だろう)に声をかけながら坂を登って行く。すると見覚えのある方が...

スーパーストロングマシーンさん!!(笑)
これで合ってます?w

逆光で全く誰だか分からないが確かにスーパーSMさん(こうすると意味変わってきますね^^;)だった。走れるっしょ!と歩いていたSMさんを無理矢理走らせる。楽しいお話をさせてもらい無人エイドへ。

スーパーSMさん「ありがとうございます!」

無人エイドなのに去り際にこう言うSMさんはほんまええ人です(笑)SMさんに癒されたせいかそのまま坂を走っていく。

ひゃっほいさん!ブログ読んでますよ!
14:00スタートの人?!すげぇぇ!!

ランナーをパスいていく際にたくさんの方にこう言って頂けた。それらの応援は血となり肉となり長距離を走っていることを一時的に忘れさせてくれた。

ピークに到達すると眼下に青い海が広がり、遠くにはこれから行く飯盛峠の山々が確認できる。足を使いすぎないように気をつけながら下っていった。


6:50頃(16:50経過)
avg.5'49/km
173.6km地点
日見公園エイドを通過

ルーシーさん「それ私が剥いたんよ❤︎」
ハートは希望的観測w

リンゴを貪るように齧っていると、これまでにも何度もお世話になっているルーシーさんに声をかけてもらった。ルーシーさんはボラの達人と言ってもいいくらいの方だ。彼女の笑顔に癒されないランナーはいないだろう。他にも豚汁やトマトゼリーを頂く。あぁうまい。

残りフル1回分。目標を22時間切りに切り替えたのがちょうどこの時。大丈夫!いけるよ!ルーシーさんの超絶スマイルに送り出してもらった。

矢上大橋を走り、微妙なアップダウンを繰り返す結の浜を淡々と走って行く。堤防沿いに出た時には身体がオーバーヒートしそうなくらい暑さで参っていた。堤防沿いを抜けると飯盛峠(とんの山)への激登りが始まる。

あかん...

思わず歩いてしまいそうになる。すると自販機が目に飛び込んできた。急いで駆け寄ると『炭酸水』を発見。これや!

うんめぇぇぇぇええええええ!!!!

熱を取るため身体にふりかける。シュワシュワシュワシュワ。

きもちえぇぇぇぇぇぇええええ!!!!

そのままの勢いで激登りに突入。掘削機が穴を掘るようにガシガシ音を立てながら登っていると、スタッフの方が遠くにいるのが見えた。よっしゃ!終わりや!!



7:58頃(17:58経過)
avg.5'54/km
182.4km地点
飯盛峠CPエイドを通過

もしかしてひゃっこいさんですか?
いや、ひょっこりさんでしたっけ?

エイドに到着し目当てのおはぎを堪能していると、休憩しているランナーの方に声をかえられた。どれも違う(笑)写真を一緒に撮って下さいと言われる。ちょっと照れ臭い。すると、

スタッフの方「20代の若いランナーがひゃっほいさんには絶対に抜かれたくないと言ってたよ〜」

と教えてくれる。聞くと30分ほど前に出てるとのこと。

20代の若いランナー...
ほほぉ...
奴しかおらんな...
( ̄▽ ̄)ニヤリ

こう言われたら追いつきたくなるのがオッサンの性。目標を若造に追いつくことに切り替える(笑)

灼熱のじゃがいも農道

大きな登り坂としてはラスボスとなるじゃがいも農道。ランナーをパスする度に若造か?と一応確認するも違う。ようやく登りきったところのトイレで水を浴びる。

あぢぃぃぃ☀︎



9:00頃(19:00経過)
avg.6'00/km
190.0km地点
飯森経塚エイドを通過


チッチさん!杏仁豆腐くださーーい!

チュルチュルッ。ひと口で飲み込むと、ほのかな甘みと手作り※独特の優しさが口いっぱいに広がる。
※聞いた話ではエイド色の多くが主催者である銀さんの奥様による手作りだそうだ。3日前から大量に仕込んでいるらしい。

えぇぇぇ!?
14時スタート??!!

エイドで休息しているランナーから悲鳴にも似たナイスリアクションが飛んでくる。仕込み?(笑)さぁ残り27km。3時間以内で走れば22時間が切れる。キロ7で走ってしまうとアウトだ。微妙なところ。

あの若造は20分くらい前に出たよ~

ここでも若造の話題(笑)バナナを1本食べ、コーラをグイッと入れるとあの若造を追いかけるようにエイドを出発した。


193.6km地点
有喜老人ホーム裏エイドを通過

エイド間の距離が大してないのでスルーするつもりだったが、暑さでそんなことは言っていられない。抹茶ゼリー、カステラを頂く。

エイドの方「もしかしてひょっこりさんですか?」

ちがーーーう笑

ひょっこりはんと間違われ、ついにはひょっこりはんポーズで写真を撮る羽目に(笑)あの時の写真は表に出ないことを祈る(笑)

ここから唐比温泉までの7kmはキツかった。名物ラブホまでの激坂(少し歩いてしまった)、車がバンバン横を走る国道沿い、唐比温泉までの下り坂(足が死んでると衝撃がきつい)。思い出そうとしても、太陽の眩しさ、車の土埃、ペットボトルに入った水が揺れる音くらいしかはっきりと思い出せない。あ、そうだ。途中、何度も行き交うスタッフの車から飛んでくる声援が支えとなったことはしっかりと覚えている。


10:10頃(20:10経過)
avg.6'01/km
200.7km地点
唐比温泉エイドを通過

エイドに辿り着くとすぐに冷たい素麺を用意して頂けた。麺つゆの辛みと素麺の喉越しが心身ともに疲弊した身体に染み入る。あぁうまぁぁぁい。しばしエイドの方とおしゃべり。エイドを出発する時には、さっきまでと別人になったかのようなポジティブマンになっていた。

絶対に12時までにゴールするで…
('~`;)

とはいえ、ほぼ死んでいる足をキロ6にすることは至難の技だ。ここから千々石までコース中唯一と言っても過言でないど平坦な道が7kmほど続く。灼熱の海岸沿い。容赦ない日差しがランナーを襲う。そして単調な道。我慢するしかない。下を見て筋肉の許す限り淡々としたペースで走っていく。時折顔を上げてどれだけ進んだか確認するも、先ほどと景色が全く変わっていないことにゲンナリする。そしてまた下を向く。そして顔を上げ…そんなことを繰り返しながら足を引きずっていると最後のチェックポイントに到着した。


10:55頃(20:55経過)
avg.6'03/km
207.3km
千々石CPエイドを通過

子どもたちに冷やし善哉をもらう。シャリシャリシャリシャリ。若干凍っているのが最高だ。残り10km。キロ6で走らないと間に合わない。くそっ。もうダメか。でもまだいけるかもしれん。チャンスはある。そう考えるとお礼を言ってすぐにエイドを出発した。




残り5kmくらいのところだっただろうか。

おーーーい!!

前方から自転車に乗った少年(遠くから見ると本当に少年に見えた)が大きく手を振ってこっちにやってくる。

幻覚か?!

うわ!

あれは…



神ちゃんやん!!


なんと神ちゃんはGWを利用して別府から小浜温泉まで自転車で走ってきたのだ(そのバイタリティとアフォさはランナー以上だと思う)。すっかり忘れていたので目の前に現れた時は本当に幻覚かと思ったほどだ。さっきまでの疲れが嘘みたいに吹き飛んで話に華が咲く。





残り4km地点を通過


時計を見る。ヤバい。このままやと間に合わんで。でも神ちゃんのおかげで少しずつペースが上がっていく。歩いているランナーを次々とパスしていると、ついにあの若造を発見する。


ゲンキ君捕獲ぅぅ!!
E部門9:00スタート


頑張ったら12時までにゴールできるで!

歩いていた彼を半ば強引に走らせると、なんと必死に付いてくるではないか。ゲンキ君はまだ大学生。その年で200キロ以上の超ウルトラを完走するのか。そう考えると嬉しさと同時に彼の将来を考えるとトンデモナイ奴になるんじゃないかという恐ろしさも感じた。


結果的にゲンキ君は27時間台で総合3位!


残り2kmを切り、車が往来する市街地へ突入する。そのままの勢いでゲンキ君を引き連れ一気にペースアップ。あとでペースを見ると4分30秒で走っていた(バカ)。



排水溝から立ち上る蒸気をかき分け(熱い!)ているとゴールが近づいてくる。あともうちょい。あともうちょい。目標(20時間切り)には届かなかった。でもやれるだけのことはやったと思う。ダメになりそうな時も気持ちを切らさず走り続けられた。ボラやスタッフの暖かいサポート、途中で出会ったランナーがいなかったら絶対にこのペースで走れなかったし、何より最後まで走り続けられなかったかもしれない。もちろん「限界まで追い込めたか?」と問われれば答えはノーだ。もっと追い込めた瞬間は多々あったと思う。それでも今ゴールゲートが見え大きな歓声が上がった時にはそんなことは全てどうでもよくなった。タイムでもない。順位でもない。最後まで諦めず走り続けられたこと。その喜びで満ち溢れながら、今年もGWが終わった。


11:56(21:56経過)
FINISH!!
E部門217K
21時間56分11秒
avg.6'03/km
優勝
(春の大会三連覇)


【あとがき】


ふぅ。
彩の国へ向かう新幹線の車内で何とか書き終えました\(^^)/スマホで書いたら倍以上時間かかったがな。ほんとは番外編なんかも書きたかったっすけど写真で勘弁してください。



橘湾から2週間しか経ってませんが疲労は抜けたかな?!でもバタバタし過ぎてメンタル的な疲労は蓄積されたような気がします(;´Д`)




まぁでもやるしかないです。なんせ昨年は痛恨のDNFでしたから…今年は絶対リベンジせにゃなりません!制限の35時間(短すぎない?!)かかってでも完走。まずはそれが最大目標です。


とか言いながらも、ぶっ潰れる気満々だったりします(笑)

速報(アップデート的なやつ)もあるようなので寝ながらの応援宜しくお願いします(°∀°)



長崎橘湾岸スーパーマラニック217K〈E部門〉2018









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